| ■ バーテック お客様に聞く - 株式会社東京エネシス様
― 株式会社東京エネシスについて教えてください。 東京エネシスの主な営業種目は、火力、原子力、水力発電、変電、送配電設備、情報通信設備、環境空調設備、土木建築工事の設計並びに施工です。 東京エネシスのシンボルワードはQ'd(キュード)です。Q'dとは「Quality
Oriented=技術やサービスにおいて、より最適の品質を追求する」という意味です。主要取引先は、東京電力です。― 東京エネシス火力部門とは、どんな業務を行うところですか。 私たち東京エネシス火力部門は、火力発電所のメンテナンスに携わる部署です、協力会社に工事を依頼し、発電所の機器の分解点検、修理工事を行っています。機器点検では、分解部品の点検、手入れを行い、不良品を取替え、各部品が基準値をクリアした状態で組立を行います。また、修理工事では、発電所設備を維持するため不具合箇所の修理を実施します。
― バーテックのブラシを使い始めたきっかけを教えてください。 2007年3月、パワーブラシによる事故が起きたのがきっかけです。協力会社の作業員の方が保護メガネを着用して研磨作業を行い、仕上がり状態を確認しようと回転中のブラシに顔を近づけたところ、ブラシの線材破片(ブラシから抜け落ちたワイヤーの破片)が目に刺さるという災害が発生しました。幸い大事には至りませんでしたが、直ちに原因究明を行ったところ、以下の3つが原因であることが判明しました。原因1:作業員が、仕上がり状態を見るときに、工具を止めず、回しっぱなしにしてのぞき込んでいた。 原因2:作業員が装着していたのは、ゴーグルタイプの安全防備ではなく、簡易防備である保護メガネであった。 原因3:使用したエアー工具の回転数と、ブラシの最高回転数が合っていなかった。つまりエアー工具の回転数が20,000rpm/分であったのに対し、パワーブラシの最高回転数は3,000rpm/分までの耐用性のものであった。 パワーブラシなど作業現場で使用する工具の購入は、東京エネシスが直接行うのではなく、実際に作業を行う協力会社に依頼しています。そのため工具の種類にまで目が届かず、特に3番目の「回転数が不適合のまま使用していた」ことについては、今回の事故により初めて判明しました。 これを重く見た私たちは、直ちに、同様の事故の再発防止対策の検討を行いました。
― どのような防止対策を行うことになったのですか。 まず、今回の災害の原因となったポイントを、注意事項として以下のようにまとめました。
― どのような調査をされたのですか。 まず、今まで協力会社がどのような過程でパワーブラシを選んでいたかの聞き取りを行い、インターネット検索によりどのような種類のパワーブラシが販売されているかを確認しました。まとめると以下のようになります。
バーテックのサイトに目が止まった理由は以下です。
特に「安全講習会」については、当時まさに東京エネシスが必要としているものでした。「作業員の安全確保のため、ぜひ各事業所において講習会を開催してほしい」とバーテックに相談したところ、快諾していただき実施することとなりました。
― 安全講習会は、どのように行われたのですか。 2007年の3月から夏頃にかけて、バーテックの社員の方に来ていただき、火力発電所の近くに構える現業所の約半数にあたる9カ所で安全講習会を実施しました。東京エネシスの社員、協力会社並びに同業他社の社員にも参加いただきました。講習会の内容は、パワーブラシの仕様、耐久性、パワーブラシの効果的な使用方法、取り扱い上の留意事項の説明、質疑応答などです。 安全講習会の実施により、パワーブラシの安全使用の動作についての意識付けと理解が深まったとともに、研磨工具においては「駆動側工具とブラシの回転数を合わせる」ことの重要性を関係者に気づいてもらうことができたことは、大きな収穫でした。 安全講習会終了後、災害に遭った協力会社が従来のパワーブラシから高速回転仕様のバーテック製のパワーブラシに替えて使用を始めました。
― 「パワーブラシと安全」について、東京エネシスのお考えをお聞かせください。 パワーブラシは、容易に使え非常に便利な研磨工具である反面、使用する機器により適切なパワーブラシを選定するなど、取扱い時に注意しないと危険性を伴う研磨工具であることが今回の災害でわかりました。残念ながら日本にはいまだに国内基準がなく、回転数の表示義務もありません。 現在使用しているパワーブラシにも適正な使用最高回転数の表示のないものもあります。安全な使用を確保するためにも、パワーブラシの国内基準の早急な制定が必要であると考えます。 ― 東京エネシスがパワーブラシに求める要件をお聞かせください。 私たち東京エネシスが、研磨作業を行うパワーブラシに求める要件は、以下の3つに集約されます。 要件1:安全性 高速回転でも線材破断を少なくする材質と加工を施す技術があること。使用工具に合った適正なパワーブラシであることが第一です。 要件2:耐久性 耐久性がなく短時間で取替えなければならないものでは、ブラシを多用する現場での使用はできません。また、使用する人によっては、力を入れ押し付けるような使い方をするため、そういった激しい使用にも耐えうるものであることが肝要です。 要件3:使いやすさ パワーブラシは、特に資格が必要ではなく、誰でも使用するものです。経験による違いにかかわらず、誰でも簡単に使える必要があります。 今後も、パワーブラシ作業における災害を二度と繰り返さないようにするため、使用工具に合った適正なパワーブラシを協力会社に指導し、より安全性を確保すること、また、ワイヤーブラシ取り扱い上の注意事項、留意事項を周知することを徹底したいと考えています。
― バーテックのブラシを使用してみて、評価する点をお聞かせください。 バーテックのブラシについては、以下4点について評価しており、現場では今後も継続して使用して行くとの報告を受けました。
評価点1:安全講習会
― バーテックへの今後の期待があればお聞かせください。 今日まで色々とご指導をいただき、深く感謝いたします。東京エネシスは今後も日々の作業の安全確保に努めてまいりますので、バーテックには安全を考慮したブラシ製品及び「安全講習会」等を通じてのご支援をこれからもお願いする次第です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 お忙しい中、ありがとうございました。
※ 東京エネシス様のWebサイト ※ 取材日時 2008年3月 ※ 事例制作 カスタマワイズ |
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